2014年12月10日

クラウドストレージ比較

定期的にやっているクラウドストレージの比較をしてみた。前回と比べて料金的には変わっていないが、今まで比較対象に上げていなかった毛色の変わったものをいくつくか比較してみた。

Dropbox - 安定の安心感

トラブルがあった時のために複数のサービスを併用しているが、Dropboxが一番安心して使える。基本的にローカルにコピーがあるので一時的にサービスに接続できなくなっても被害が少ないし、トラブルも少ない。

Google Drive - Chromebookのお供に

Google Driveも安定しているサービスの一つだ。しかしGoogle Driveの方がDropboxよりもメモリを多く消費するのでPCに同期アプリを入れずにブラウザ経由だけのアクセスで使っている。ブラウザ経由、あるいはモバイルでもドキュメントを編集できるので、ローカルから持ち出しデータだけをコピーして使っている。

Chromebookを持っているならGoogle Driveが使いやすい。Chromebookを持っていなくても、メインPC以外に持出し用PCを持っていて、そのPCでChromeを使ってデータにアクセスするならGoogle Driveがいい。Googleのサービスらしく、ブラウザだけでほとんどの作業が完結するのでOSを問わない。

OneDrive - 理想と現実の違い

WindowsユーザーにとってOneDriveは理想的な仕様だ。Windows8以降のOSならばOSと一体化して利用できるし、iOSにもAndroidにも対応したアプリがある。さらにブラウザからのアクセスでもOffice文書を編集できる。ブラウザ上で文書編集までできるのはGoogle DriveとOneDriveそれにiCloudだけだ。

しかし、使っているとどうも接続できないことが多い。ローカルのMicrosoft OfficeもOneDriveに直接ファイルを保存できるようになっているが、それすら時々エラーになっている。

クラウドの信頼性が上がればWindowsユーザーならOneDriveがおすすめなのだが、現実はうまくいかない。

iCloud - アップル信者の標準装備

iCloudはアップルの製品らしくデザインが洗練されていて、ブラウザでもモバイルでもファイルの編集までできて使い勝手が良い。ただしアップルらしく他社製品との相性はよくない。Windowsならまだある程度使えるが、Androidだと使い物にならない。iPhone、iPad、Macとアップル製品で固めたユーザーならiCloudが唯一の解だ。

SpiderOak - プライバシー尊重派に

Zero Knowledgeつまり顧客のデータに関しては一切知ろうとしないポリシーのサービスだ。データをエンドツーエンドで暗号化し、SpiderOak側で暗号化キーを保持しないことで利用者以外はデータの内容を見ることができない仕組みになっている。

使い方にはちょっと癖があって、アカウントを作成してもまず最初にクライアントアプリをインストールして暗号鍵を生成しない限りは利用を開始できない。モバイルやブラウザ経由では、一時的にサーバーに暗号鍵を保存して復号したのちにファイルを転送するため、厳密にプライバシーを守りたいならクライアントアプリをインストールしたPC以外からのアクセスは推奨されていない。

よほど神経質な人か、当局から監視されている懸念がある活動家などでもない限りここまでする必要はないかと思う。

Bittorrent Sync - クラウドであってクラウドでない

Bittorrent Syncは一般的なクラウドストレージのようにデータを保存するサーバーがない。クライアントアプリをインストールしたPC同士、あるいはPCとモバイルをピアツーピアで接続してファイルを同期する。したがって両方のデバイスの電源が入っていないと同期できない。

いったんアプリをインストールするとBittorrentの関与しないところでファイルのやり取りが行われるのでSpiderOak以上にプライバシーが確保される。SpiderOakはファイルの内容こそ秘匿されるが、ユーザーアカウントを作成する時点でユーザーとしては記録が残る。その点Bittorrent Syncならクライアント間で暗号化キーをやり取りするだけでアカウントを作成すらしないので、Torなどで経路を匿名化してしまえば秘密裏にファイルのやり取りができる。

スノーデン事件以来オンラインでのプライバシーに関して色々と言われているのでプライバシーを守る方法について検討してみたが、個人的にはそこまでしてやり取りをしないといけない情報はないのでDropbox程度のプライバシーポリシーで十分だ。どうしても知られたくない情報、財務情報などはローカルで暗号化してクラウドに保存している。


結局のところDropboxが一番いいという結論は以前と変わらない。それ以外はGoogleやMicrosoft、Appleなど巨大企業のサービスはさすがに不満はあってもそこそこ使えるレベルだ。モバイルもデスクトップも特定の企業のOSでそろえるならAppleやGoogle、Microsoftのサービスで統一すると使い勝手がいいが、デスクトップはWindowsでモバイルはiPhone、さらにAndroidタブレットも使っているという環境だとすべてに柔軟に対応できるDropboxが一番使い勝手がいい。