2014年10月29日

Google Inboxの3つの顔

Googleの新しいメールアプリ「Inbox」がリリースされた。まだ招待制だが、一両日中には利用を希望したユーザーのもとに招待状が届く見込みらしい。

Inboxには大きく分けて3つの特徴がある。再構築、集約、復権だ。

受信トレイの再構築

一番大きな特徴であり、広く言われているのが受信トレイの再構築だ。これは以前からGmailで新しい受信トレイとして提供されていたものの拡張版ともいえるもので、受信したメールを自動分類するものだ。分類項目は最初からTravel, Purchases, Financeなどが用意されていて、まず読むべきメールがどれなのかを確認できるようになっている。

この自動分類については受信トレイを片付けられない人にはいいが、もとより受信トレイを整理整頓できているならあまり便利な機能ではない。自動分類が完璧ではないので今まで手動で完璧にできていたなら手動のほうがいい。

今までにない機能として、メールのステータスに未読、既読のほかに完了(Done)と保留(Snoozed)が新たに加えられている。完了は従来のアーカイブに相当するもので、Gmailのインターフェイスでアクセスすると完了したメールはアーカイブフォルダに保存されている。

保留はDropboxが買収したMailboxにあったのと同じ機能だが、メールをいったん受信トレイから非表示にして、一定時間経過後に再度表示する機能だ。つまり「後で読む」機能だ。期限は今日、明日、来週、無期限があらかじめプリセットされているが、任意の日時にアラームをセットすることも可能だ。今すぐ読む必要はないが後でじっくり読むべきメールに適用することで未読メール処理に時間を浪費することを防いでくれる。

受信トレイへの集約

iOSには純正でリマインダーというアプリがあって、指定の日時にアラートを表示したり、期限を定めずやるべきことを記録しておくことができる。Androidには純正ではリマインダーアプリがないが、Google Keepでリマインダーをセットすることができる。

Inboxでも同様のことができる。リマインダーはメールと同列に受信トレイに表示され、メール同様保留にして指定日時にアラートを出すこともできる。スマホ以前は出先で思いついたことを携帯から自分宛にメールしてメモ代わりにしたりしていたが、同様のことがInbox単体でよりスマートにできるということだ。

本来のメール以外のメモアプリやリマインダーアプリに分散していた情報を受信トレイに集約することができる。

受信トレイの復権

Gmailは登場から短い期間で普及して多くの人が使うようになった。Androidの普及で携帯電話キャリアのメールもGmailに置き換わるほどになったが、チャットアプリの台頭でモバイルコミュニケーションに関してはチャットアプリに地位を奪われてしまった。

Inboxは不要なメールと必要なメールを見分けやすくし、メール以外の情報も集約することによってコミュニケーションの主役に返り咲こうとしている。