2014年6月6日

新世代のセキュリティ

マイクロソフトがSecurity Essentialsを無料でリリースし、Windows8になってからはOSに標準でアンチウィルス機能を搭載したことで、わざわざお金を出してアンチウィルスソフトを購入する必要性はなくなったと言っていい。もちろん、それではセキュリティソフト開発各社は商売にならないので、単純なアンチウィルスでない総合セキュリティソフトとして生まれ変わっている。

マルチデバイス対応

モバイル端末が普及することで、PCといえばWindowsという時代は終わって、個人が所有するデバイスが複数になり、そのOSも多岐にわたるようになってきた。そうなるとセキュリティ対策もマルチデバイス対応が重要になってくる。

有料セキュリティの中では、マカフィーとカスペルスキーがデバイス数無制限というライセンスを導入している。マカフィーは無制限ライセンスのみだが、カスペルスキーは1ライセンスから個人ライセンス、家庭ライセンスと利用状況に応じた複数のライセンス形態を用意している。ノートンやウィルスバスターは3ライセンスという旧世代のライセンス形態だ。しかもウィルスバスターはWindowsとMacのみの対応で、モバイル版は別ライセンスになる。

サポートが必要でなければ、無料セキュリティにも選択肢は広がる。WindowsとAndoroidだけなら、AVGやBitdefenderなど定評あるセキュリティの無料版が利用できる。しかしMacやiOSにも対応しているものとしては、Aviraくらいしかない。

iOS対応

Andoroidと違いiOSではウィルス対策は必要ないと言われているが、全く無防備で安全なわけではない。iOSではウィルスの作成が困難なのと同様に、原理的にOSに深く入り込むセキュリティソフトも作成が困難だ。したがって、iOS対応と言われるセキュリテイソフトも、リアルタイム監視できるわけではなく、機能的には制限のあるものだが、何もしないよりは安心だ。

ノートン、マカフィー、ウィルスバスター、AviraはiOSにも対応しているが、カスペルスキーやAVG、BitdefenderはiOSには対応していない。このほかに、モバイル専用としてLookoutなどがある。

紛失対策

自宅や会社のPCでの盗難対策といえば、他の動産と同列のものだったが、常時持ち歩くモバイル端末の場合は盗難以外にも置き忘れなど紛失対策も重要になってくる。iOSの場合は、OSに標準でiPhoneを探す機能が付いているので、これを有効にしておけば紛失対策はできる。セキュリテイソフトもBitdefenderが有料オプションになる以外は、標準で紛失対策ができる。特にLookoutはその名の通り紛失端末を探すことに主眼をおいたセキュリテイソフトなので、WindowsやMacには対応していないもののAndroidやiOSでは盗難を検知して通知する機能が有料オプションで用意してある。

パスワード管理

個人を狙う攻撃から企業を狙う攻撃が増え、企業に登録してあるパスワードが盗まれる事案が散見される。個人が被害を最小限に留めるには、推測されにくいパスワードを利用し、サービスごとに違うパスワードを設定することが求められる。しかし複雑なパスワードとなると一つでも覚えるのが大変なのに、たくさんのパスワードなど覚えられないというのが実情だ。そのために、セキュリティ企業のいくつかは、パスワード管理ソフトを提供している。

Norton Identity Safeは無料で利用できるパスワード管理ツールの一つだ。PCやAndoroidにインストールして利用するアプリの他、Webでもログインしてパスワードを管理できる。しかしiOSには対応していないし、サービスは英語版のみだ。ノートンはこのところ日本市場にあまり熱心ではない。

F-Secure KeyはWebからの利用はできないが、PCやAndroidだけでなくiOS用アプリもあるパスワード管理ツールだ。アプリは無料で利用できるが、複数端末でのデータ同期は有料オプションだ。日本語版はないが、F-Secureは日本市場にも熱心なのでいずれ対応することを期待している。

端末バックアップ

モバイル端末の場合は、紛失盗難以外にも落下等による故障でデータを失う危険がある。端末の設定データ等は、iOS、AndoroidともにOSが標準でバックアップ機能を持っているので、OSの標準機能を有効にしておくべきだ。携帯電話として利用するために最も重要な連絡先データについても、OS標準機能を使えばOS側でクラウドに同期してくれる。それ以外でもノートンやマカフィー、Lookoutなどは連絡先データのバックアップ機能を持っている。

スマートフォンは電話機として使われるのと同じくらい手軽なカメラとしても利用されている。撮影した写真のバックアップも重要だ。AndoroidではGogleドライブ、iOSではiCloudがOS標準の写真バックアップとして機能する。いずれもWindowsやMacにも対応しているが、iCloudはAndoroidには対応していない。それ以外でもDropbox、Box、Amazon Cloud Drive、Microsoft One Dirve、F-Secure younaitedなどがマルチデバイス対応で端末の写真をバックアップすることができる。いずれも一定以上の容量は有料オプションなので、使い方や価格を考慮して選択するといいだろう。

結論

WindowsやMacなどデスクトップOSでは、リアルタイム監視できるウィルス対策は必須だ。しかしシグネチャベースのウィスル対策では対応しきれなくなってきているので、ヒューリスティック検知に強いセキュリテイソフトを導入するのがいいだろう。どれがいいかについては、各社とも新しい仕組みを導入してくるし、ウィルスも日々変化しているので、評価をみながら随時入れ替えていくのがいいだろう。有料版を購入するなら、ライセンス更新のたびに再検討するのがいい。とはいえ、有料版の場合はウィルス検知率よりもサポート体制のほうが重要なので、サポートデスクの対応を重点に選択するほうがいいだろう。

セキュリテイソフトを比較するときには、バナーが表示されている比較サイトの評価は当てにならない。全く信用できないわけではないが、アフィリエイトの料率が評価基準に含まれていることが多いからだ。そういうサイトを参考にするときは、プラス評価は当てにせず、マイナス評価を参考にして減点評価をしてくのがいい。

Andoroidの場合は何らかのセキュリテイソフトが必須だ。今や個人所有端末の攻撃に関して、メインターゲットはWindowsからAndoroidに移りつつある。

iOSの場合は端末にパスワードを設定する、iPhoneを探す機能を有効にする、iCloudバックアップを有効にするなど、OSの標準機能だけでひと通りの対策はできる。あとは好みに応じて追加対策をすればいい。

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