2013年10月31日

Android用マルウェア対策アプリの性能

Android用のマルウェア対策アプリがどの程度の効力があるのか気になってちょっと調べてみた。多くの検体を用意しての本格的なテストとかはできないので、そういうのは av-test.org のような専門機関に任せるとして、個人的に安心して使えるかどうかを重点に検証してみた。

まず一つは何から守ってくれるのかという点。マルウェア対策アプリなのでマルウェアから守ってくれるのが第一だが、スマートフォンの場合はプライバシー保護も重要だ。


Bitdefender

非常にシンプル。マルウェア保護以外の機能はない。av-test.orgでは好成績だったが、eicarのテストファイルを使ってテストしてみたら全く検知してくれなかった。Androidのマルウェアは検知してくれてもWindowsのウィルスに対しては関知しないということなのか。

Bitdefender単体では単機能だが、同社から盗難対策やバックアップ、プライバシー保護など複数のアプリが提供されており、必要なものだけ使うようになっている。一つ一つの機能を単純化させてややこしい設定をなくすという同社の方針だろう。


AVAST

Bitdefenderとは対照的に多機能。これ一つでマルウェア対策、盗難対策、プライバシー保護、バックアップなど多くの機能が搭載されている。設定画面が大変なことになっている。

eicarのテストファイルに関しては、実行形式、テキスト形式、zip圧縮ファイルは関知してくれたが、二重にzipで圧縮したものは関知してくれなかった。いずれもダウンロードの時点では検知されず、フルスキャンで初めて検知された。


AVG

マルウェア保護のほか、盗難対策やプライバシー保護のための削除機能、そしてタスクキラーもついている。

eicarのテストファイルに関しては、二重に圧縮したファイルも検知してくれた。それでもリアルタイムではなくフルスキャンでの検知だ。


Avira

マルウェア保護と盗難対策が中心だ。しかしフルスキャンの途中でクラッシュする。何度やっても同じだ。検知以前の問題。

Windows版では有名な無料で使える4つのマルウェア対策ベンダーのAndroid用アプリをテストしてみたが、そのうちWindowsのテストウィルスを検知できたのは2つだけだった。いずれもリアルタイム検知ではなくフルスキャンをして初めて見つかるといった状態だ。

いずれのアプリもリアルタイム保護で有効なのはストアアプリのダウンロードだけで、ブラウザを利用してのファイルダウンロードは監視されていないようだ。

これではクラウドでWindowsとファイル同期をしていたらダウンロードした直後にはWindows端末にウィルスが混入してしまう。あとはWindows側で対策するしかないようだ。

ストアアプリのダウンロード監視以外には役に立たないと考えていいだろう。市販のマルウェア対策ソフトも盗難対策とかSMS保護だの迷惑電話対策だのといったマルウェア対策以外の方向に力を入れているようだし、そんなものなのだろう。

プライバシー保護に関しては、位置情報やアドレス帳データなどを取得して、それを端末内で処理しているのかサーバーにアップロードしているのかといったあたりまで詳細に分析してくれるようなものはざっと見た限り見つからなかった。

結論としては、どれも安心して使えない。使い物にならないわけではないが、任せっきりで安心というわけにはいかない。特にプライバシー保護に関してはアプリの権限をよく確認して使うほかないようだ。

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