2012年5月10日

ソフトバンクがペイパルと提携

ソフトバンクがペイパルと提携して日本で新しい決済手段を提供すると発表した。すでにあちこちで話題になっているが、個人的にはあまり期待していない。

このような決済手段はいくつもあるが、いずれも決定的な普及には至っていないからだ。PayPalはクレジットカードをベースにした決済で、要は今までクレジットカード決済を導入できなかった小規模商店にクレジットカード決済を普及させようということだ。

しかしこういう店舗にクレジットカード決済が普及しないのは導入費用だけの問題ではない。少額決済をクレジットカードで行うと、支払うときには少額ではではなくなるのだ。

日々使うものなのでひとつひとつの決済は額が小さくても、一ヶ月まとまるとそれなりの金額になる。現金決済なら財布の中にある金額そのもの、プリペイドなら残高という形で管理できるが、ポストペイだと目に見えにくい現在の負債額を管理しなければいけない。つまり買う側が面倒になるのだ。

財布は持ち歩かなくて良くなるが、その代わりに記録を持ち歩かなくてはいけなくなる。現金は使えないがペイパルなら支払えるという実店舗が多数出てこない限り普及は難しい。

電子マネーの主流が先行したEdyから後発のnanacoやWAONに移ってきているのは、それが電子マネーとしてではなくポイントカードとしての側面が強くなってきているからだ。電子マネーは決して普及していない。他の機能のおまけとして使われているだけだ。

こう考えるとペイパルもそれほど期待できるわけではない。そしてもう一つ、日本には利権とかしがらみとかいうものがある。ソフトバンクはこういったものと一番縁がないのでペイパルと提携できたのだろうが、逆にいうと抵抗勢力が多い。

いずれにしても一般ユーザーはすぐに飛びつくものではなく、様子を見てからの方がいいだろう。電子決済には今まで随分期待してきたが、現状を鑑みるに、本格的な普及はまだまだ先のような気がする。

2 件のコメント:

masfaumi iwai さんのコメント...

固定費0で初期導入コストが実質数千円ならば導入が広がるかもしれません。価格競争の厳しい物販で5%の手数料は厳しいかもしれませんが、利率の高い飲食店やサービス業では顧客増や満足度である程度クリアできる数字なのかも。でも高いよなぁ、5%ってのは。
電子マネーはまた別の話。

岡野仁 さんのコメント...

電子マネーもクレジットカードの少額決済も、ユーザーの利用意向以上に店舗側の導入意欲が低いのがネックですね。

提携がソフトバンクというのもね。ソフトバンクが嫌いなわけではないけれど、今までソフトバンクが提携してきた海外のサービスって、鳴り物入りの割に後がぱっとしないことが多いので不安ですね。