2012年2月27日

出版デジタル機構は成功するのか?

国内の出版業界が連携し、出版物の電子化を一括して請け負う新会社「出版デジタル機構」ができるらしい。「講談社、小学館、集英社の大手3社を中心に」という文言が気になって賛同出版社一覧を見てみると、案の定角川グループが入っていない。

角川抜きという点で業界の総意というわけではないのだろう。業界団体なので読者の利益ではなく出版社の利益を追求するものであるという点に留意しながら、動向を見守っていくことにしよう。

業界団体だからといって読者と敵対するものというわけでもないので、出版デジタル機構によってAmazonの日本進出が加速されたり、どのハードを持っていても同じ時期に新刊を読むことができるようになるなら歓迎だ。逆に利権を守ることに固執して、対Amazon、対角川といった対立構造を招くなら、そんな団体はなくなったほうがいい。

個人的な感想ではハードウエアメーカーや出版業界以外の業界との連携を深めて電子書籍市場を広げていこうとしているのが講談社、自社で全てを完結させようとしているのが角川書店、出版業界を飛ばして著者と小売だけで市場を確立しようとしているのがAmazonという印象がある。この3大勢力の歩み寄りがない限り、日本の電子書籍市場に未来はないだろう。

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