2011年5月19日

朝日新聞がデジタル版を創刊

朝日新聞がデジタル版を創刊しました。デジタル版といえば日経新聞がいち早く創刊しましたが、その後どうなったかあまり話題になっていません。朝日新聞は後発だけあり、ひとつのIDでWebのみならずiPadやAndroidなどのモバイルデバイスでも閲覧できるようにしてきました。シーンを問わず読めるのはいいですね。

また、単に記事を一覧にするだけでなく、新聞紙面で培った編集技術を応用して記事の重み付けをするようです。読者の知りたい情報ではなく、朝日新聞の伝えたい内容に偏ってしまうということですが、すべてのメディアは伝える側が伝えたい内容に偏っているのです。我々はそれが他人の目であるということを認識した上で、自分の観点とは違う、他人の見方を知るために新聞やTVなどのニュースを見るのですから、私はむしろ伝える側の意思がはっきりすることは歓迎です。

問題は、価格ですね。朝日新聞の紙面を購読している人はプラス月額1000円で利用できるようですが、デジタル版単独では月額3800円です。朝日新聞の紙面を朝刊だけ購読するより割高です。夕刊も含めて購読するのに比べると、ほんの少し安いだけです。

新聞の発行コストを考えると、紙であれオンラインであれ料金にそれほど差が出ないのはわかりますが、今やオンラインでのニュースはいくらでも手に入ります。つまり、わざわざ朝日新聞のデジタル版を購読するというのは、朝日新聞による編集に料金を払うということです。編集だけにその価格は妥当でしょうか。発行者側からみて妥当でも、購読者側からみると、紙面なしでも月額1000円、紙面の購読があれば無料で利用できるくらいでもいいのではないでしょうか。電子新聞に関しては、発行のコストと需給のバランスを考えると今のままでは商売にならない気がします。新しいビジネスモデルが必要です。

今なら7月末まで無料なので、試しに申し込んでみようかと思いましたが、購読には詳細な個人情報の登録が必要なためやめました。宅配には住所が必要ですが、電子版だけなら不要なはずの住所はもちろん、職業まで入力必須です。電子新聞の発行よりは個人情報の収集が目的なのではないかと思えるほどです。

これなら、コンビニか駅の売店で紙の新聞を買います。その場合はいちいち名乗りませんし、もちろん住所や勤務先なども告げません。個人情報の漏洩が問題になっている昨今、企業にとって最も効果的な防衛手段は余分な個人情報を収集しないことです。その点は朝日新聞はどう考えているのでしょうか。

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