2011年4月29日

シャープが XMDF ビルダーを無償公開

シャープが7月にリリースを予定している次世代 XMDF ビルダーを無償公開すると発表しました。従来は有償であり、それなりに高価だったため大手出版社以外は手が出なかった XMDF ですが、これで中小出版社でもXMDF での出版が可能になります。
 
シャープは本気で XMDF の、そして電子書籍の普及を考えているようです。自社規格で囲い込みをしようとしている Apple や Amazon に対抗できる可能性のある唯一の独自規格である XMDF ですが、目先の利益よりも電子書籍市場の拡大こそが長い目でみたときの自社の利益にも有利と判断したようです。私はこの判断を支持します。
 
日本で普及しているもう一つの電子書籍フォーマットであるドットブック形式の開発元ボイジャー社社長のインタビューによると、ボイジャー社も自社のみの利益でなく電子書籍市場全体の利益を考えているようです。そしてその記事中でもシャープも決して囲い込みを考えているわけではないということが覗われました。
 
Amazon はまだ顧客満足度が企業の価値と考えている部分がありますが、 Apple は自社の思想こそが最高で、下々のユーザーはそれに従うべきと考えているように見えることがあり、 Apple の独占だけは避けたいところです。 Apple には個性があり、ひとつの選択肢としては魅力的ですが、これが唯一となるのだけは勘弁してほしいものです。
 
本来は XMDF ビルダーは出版社向けのもので個人では利用できないものですが、インタビュー記事などを呼んでいると厳密なチェックはしていないようで、 XMDF による自費出版という可能性も開かれてきました。
 
XMDF 情報サイト: http://www.xmdf.jp/

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