2010年9月28日

ガラパゴスはザウルスの夢を見るか

シャープが電子書籍プラットフォームを発表しました。「ガラパゴス」というネーミングはかなり話題になっていて、少なくとも話題づくりとしてはかなり効果があったようです。

舶来品信奉者の間ではシャープ独自規格であるという点でかなり否定的な意見が多いようですが、米国で市場をリードしているアマゾンの Kindle も独自規格だし、オープンなはずの ePub もアップルの手にかかって独自 DRM が付けられています。

さて、肝心のガラパゴスですが、まだ実物を見ないのでなんとも言えません。しかし見逃してはいけないのは、シャープは電子手帳の時代から日本の PDA 市場をリードしてきたということ、そして携帯電話用電子書籍の分野では米国のアマゾンに近い地位を築いているということです。

将来的には、ドコモ・DNP連合やソニー・KDDI連合、そして Kindle 日本進出などライバルが多いのでどうなるかわかりませんが、立ち上げ直後はすでに実用になる電子書店パピレスを抱えているガラパゴスが市場をリードするのではないでしょうか。

日本ではすでに携帯電話・PC(つまりアップル製品以外)ではパピレスで新刊書を買って読むことができます。それに対して ePub や Kindle では日本語の書籍は版権切れのものをボランティアが変換したものがほとんどです。この差は大きいですね。

実際のところ、私が最近急激にアップル離れを進めているのは電子書籍の存在が大きいのです。すでに商用フェーズに入っている日本の携帯書籍と、一部のギークのおもちゃでしかない iBooks とでは大きな差があります。

今現在の完成度で比較すると、英語コンテンツに関しては Kindle が一番でしょう。しかし日本語コンテンツの流通量を考えると、 XMDF には到底及びません。コンテンツの量、プラットフォームの完成度ともにアップルが一歩遅れているというのが正直な感想です。

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