2010年2月26日

守秘義務を課せられた新聞は誰も読まない

新聞に守秘義務が課せられて、読んだことを近所の井戸端会議で話題にしたり、会社で休憩時間に雑談したりすることを禁じられたとしたら、誰も新聞を読まないでしょう。自分が知ったこと(そして他の人も知っただろうこと)を共有したいという欲求は自然なものです。

ところが、 web ではニュースを井戸端会議に使えないこともあるのです。転載禁止というものですね。ニュースを丸写しにしてあたかも自分の取材のように使うのはもちろんいけませんが、一般ユーザーがニュースで知ったことをブログや Twitter などで共有したいという欲求は井戸端会議や休憩時間の雑談と同じくらい自然なことです。

一部の新聞社サイトではこのようなユーザーの自然な欲求に答えて、 Twitter に投稿したりブログに転載したりするためのボタンを実装しています。丸写しされるのは困るけれどせっかく伝えた情報は広めてほしいというのが自然な姿勢ではないでしょうか。

私はブログ転載ボタンや Twitter 投稿ボタンなどを装備した新聞社サイトを支持します。著作権との兼ね合い、丸写しからの保護などといった問題でブログ転載については今の状態がベストというわけではありませんが、少なくとも転載禁止よりはいいですし、今後の発展が期待できます。

ブログ転載に比べて、 Twitter は文字数に制限があるためにリンクの投稿となり、丸写し転載ができないのでより問題が起きにくいと感じます。 Twitter がこれだけ話題になっているのだから、せめて Twitter 転載ボタン程度は実装して欲しいものだと思います。未だにそういった取り組みがなされていない新聞社サイトは、いわば守秘義務を課せられた新聞のようなもので、今後読者を失っていくでしょう。

日本の大手新聞社の中では、朝日新聞、毎日新聞が Twitter 投稿ボタンを装備しています。産経新聞は MSN との協業なので Twitter ではなくメッセンジャーやメールでの共有ですが、いわゆるソーシャル機能を持っている点は評価できます。また、朝日新聞と産経新聞はブログへの引用機能も実装しています。

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