2009年7月18日

産經新聞のiPhoneアプリが残念な件

産經新聞の iPhone アプリが非常に残念なのでちょっと書いてみる。ここでいう残念は「こんなのダメじゃん」という意味ではなくて、「せっかくここまでやったのだからもう一踏ん張り欲しかった」という意味での残念ね。できたら産經新聞の人はこれを読んで改善してほしい。

産經新聞は早い時期から iPhone 用に新聞紙面をそのまま無料で提供するという画期的なことをやってくれた。しかし新聞紙面そのままというが残念。手間をかけずに iPhone 用にするには印刷にまわした版下をそのまま利用するのが手軽なんだろうけどね。いや、新聞のレイアウトというのは長い時間かけて完成されたフォーマットだから馬鹿にしてはいけない。確かに読みやすいのです。紙面では。

しかし iPhone の小さな画面で読むとなると、そのままでは読みづらいのも事実。全体のレイアウトはそのままに、細部を拡大するときにはそのままでなく段落単位で拡大してくれた方がいい。 T-TIME で提供されているクーリエジャパンはそうなっている。歴史ある印刷物のフォーマットを馬鹿にすることなく、環境が変わったことに対して柔軟に対応できればより良いものができるという例。 T-TIME が完璧とはいわないけれど、産經新聞より格段に読みやすい。

クーリエジャパンは有料だからあそこまでできたのかな。無料のお試し版もあるけど、本誌は有料で販売しているものだから中途半端だと誰も買ってくれない。無料お試し版があるというのは自信ありと見ていいのか。産經新聞も有料配信を前提に無料お試し版を作るとか、無料版で得られたフィードバックをもとにアプリを改善して有料版にするとかしてもいいかもね。

もうひとつの残念は広告が生かされていないこと。せっかく表示される広告に URL が記載されているのに、それをクリックしてもサイトを閲覧できない。ちゃんとリンクを生かして、その分広告料をもらえるようにすればいいのに。広告料収入も紙面の充実に使われるならちゃんと得るべき。

それでも日本の新聞社系アプリをいくつか試してみた中では産經新聞が一番かな。使い勝手はまだまだ改善の余地があるけれど、肝心の内容は新聞紙面そのままだから、中途半端に一部しか配信しないところよりよっぽどいい。

日本以外の新聞社系アプリだと、 New York Times とか Le Monde とかの閲覧中の記事をメールで送信できる機能を持ったものがいいね。その場でブログなんかにリンク付きで投稿できるわけだから。

一番よくできていると思ったのは FT のアプリ。記事一覧ではタイトル以外に概要も表示されているので、その記事をじっくり読むかどうかの判断がやりやすいし、記事本文を読むときに iPhone を横倒しにすると全画面表示になる。横表示だと上下のメニュー領域は邪魔になるからね。細かいところまで練ってある。さすが有料だけある。アプリは無料だけど、記事を読むのは有料。無料のままでも毎月3本までは本文を読めるし、無料会員登録すればそれが10本に増量される。じっくり試して、納得してから購入すればいいという自信の現れなのかな。

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