2008年5月22日

Safe for kids

 Internet Watch によると、民主党が「子どもが安全に安心してインターネットを利用できる環境の整備等に関する法律案骨子」を公表しました。子供が有害情報を閲覧する機会をできるだけ少なくすることを旨として、国や自治体は民間の自主的な取り組みを支援することを柱としているそうです。

 これによると、 18 歳未満の未成年者が利用する携帯電話についてはフィルタリングを義務づけるようです。

 私はかねてより臭いものには蓋的な対応ではなく、有害なものとそうでないものを判断できるようなスキルを身につけられるよう教育するべきだと考えています。そうはいっても判断力のない未成年者を守るために本当に有害なサイトを遮断することは有効です。

 ただ問題は、現状のフィルタリングは本当に有害なサイトを遮断できていないことです。私もどのようなものなのか知りたいために携帯電話のフィルタリングサービスを利用してみたことがあります。そのとき感じたのは、ブラックリストでブロックしているのは掲示板や SNS などサイトそのものが有害なのではなく利用方法によって、あるいは悪質なユーザーによって有害になる可能性のあるサイトであるということです。

 そして、日々新しく登場してくるフィッシングサイトやウィルス頒布サイトなどアクセスすること自体が有害なサイトをブロックしきれていないため、フィルタリングを利用することによって安心してしまうとかえって危険だと感じました。

 このような状態でフィルタリングを義務化して、それで未成年者を有害情報から守っている気になるのは非常に危険です。フィルタリングを義務化するなら、本当に危険なサイトは 100% ブロックして、サイトそのものは有害ではないけれど、利用方法によって有害にもなり得るサイトに関しては、完全にブロックするのではなく監視をしっかりしたうえで閲覧を許可し、正しい利用法を身につけさせる必要があると考えます。

 携帯電話のフィルタリングに関しては単純な賛成意見、極端な反対意見ばかりが目立ちますが、未成年者が自分で自分の身を守りきれないような真に危険なサイトはフィルタリングでしっかりブロックして、その上で危険に近づかない、危険を感じたときの対処方法などを身につけさせるという両方のバランスのとれたやり方が必要なのではないでしょうか。

4 件のコメント:

yamaq さんのコメント...

いつこのネタに触れていただけるかお待ちしていました(笑)

確かにこの件に関して見受けられるのは、賛成、反対の極論が目立ちますね。 これからはコンピュータを使うということは、国語、算数、理科、社会に加えて、情報という教科が加わるように考えたらどうかと思います。

そのくらい簡単に一発OKで片付くことではなくなってきています。英語を憶えるのに一発で解決する方法がないのと同じで、ネットやコンピュータを有効に活用する方法を習得するにはそれなりの時間と経験が必要です。

だからこそ、悪く見えるものを簡単に遠ざけるだけでは解決できないのだと思います。

Hit さんのコメント...

 教育現場では、生活指導の教師を中心に、自宅の PC や個人の携帯電話でいわゆる学校裏サイトの見回りをやっているようです。しかし個人でやっていることなので完全とはいえず、正しい利用法の教育にまでは手が回ってはいないので、そこから先は今の学校には期待できないのが現状です。

 現場ではそうやって今できる限りのことをやっている教師がいる中で、フィルタリングを導入したから未成年者が有害情報に触れることはないと一律に決めてしまうことはかえってそういった努力を無駄にし、裏サイトのよりダーク化を助長するだけのような気がします。

 未成年者の利用が多いモバゲーやグリーなどは運営側で巡回を強化してフィルタリングの対象外にしてもらうよう努力しているようです。そういったところはアクセスを禁止せず、未成年者の校外教育の場として機能できるよう政府や教育機関も協力していくべきだと思います。

Yoshinori_K さんのコメント...

>このような状態でフィルタリングを義務化して、それで未成年者を有害情報から守っている気になるのは非常に危険です。

陥りやすいわなですね。
「ちゃんと対策をしている」という形は示せるのでしょうが・・・。

Hit さんのコメント...

 今のフィルタリングは子どものためではなく一部の人の責任回避のためのものだという気がします。

 学校でも公式発表を聞いていると責任回避、逃げの姿勢を感じるところですが、個々の教員の話を聞くと、生徒のことを考えてきちんとやっている人が多いことがわかります。

 そういったことから考えると、学校や保護者が意欲的に取り組むことができる柔軟なフィルタリングシステムが必要なのではないでしょうか。