2008年2月3日

Low cost D-SLR buyers guide

各メーカーからエントリークラスの一眼レフが出揃いました。ここでちょっとおさらいしておきましょう。

まずは基本スペックから。ほとんどの新モデルに搭載されたのが手ぶれ補正とライブビュー、それにダスト除去機能です。

手ぶれ補正

手ぶれ補正に関してはニコンとキヤノンはレンズ内蔵、それ以外のメーカーはボディ内蔵と分かれています。

レンズ内蔵の利点はファインダーをのぞいたときにぶれない画像が見えること。古いボディでも手ぶれ補正が使えるかというと、実はボディ側に手ぶれ補正駆動プログラムがないと使えなかったりすることもあるので、必ずしも使えるわけではありません。

ボディ内蔵の利点は古いレンズでも手ぶれ補正が使えること。ただし、これも組み合わせによっては使えないものがあったりするので注意が必要です。

ライブビュー

ライブビューは多くのカメラに搭載されていますが、まだニコンは採用していません。実際にはライブビューには制約があったり、手持ち撮影では必ずしも使いやすいとはいえない部分があるので入門機にライブビューが必要かどうかは私は疑問視しています。

逆に、三脚に据えてじっくりとピント合わせをする場合、ライブビューで拡大表示ができるモデルだと精密なピント合わせができるので大いに役立ちます。三脚を使ったマクロ撮影が多いなら、拡大表示のできるライブビュー機能を持った機種を選ぶ方がいいのですが、そうでなければそれほど重要視する機能ではありません。

ダスト除去

一眼レフの魅力はレンズ交換できる点にあります。気軽にレンズ交換するためには、ダスト除去機能はあった方がいいのですが、最近のモデルはほぼこの機能を持っているのでそれほど気にしなくてもいいでしょう。


さて、いよいよ各社のモデルの比較です。

ニコン D60

ニコンの新製品 D60 はエントリークラスよりちょっと上ですが、ライブビュー以外の機能はほぼ揃えています。最廉価モデルの D40 と同じくボディ内に AF 駆動用モーターを持たないため、モーター内蔵でないレンズを使用すると AF が使えませんが、最近の DX レンズと呼ばれるデジタルカメラ専用レンズはすべて AF-S タイプというモーター内蔵モデルになったのでこれからレンズを揃える人にはそれほど問題にはならないでしょう。

ニコンはライブビューがありませんが、手ぶれ補正をレンズに内蔵しているためファインダーでぶれのない画像を見ることができ、ライブビューがなくても快適に撮影できます。

ニコン D40

設計の古い D40 ではライブビューはもちろん、ダスト除去機能もないし、イメージセンサーの画素数も見劣りします。だからといって実際には十分な性能があるわけで、よけいな機能に惑わされず安価によいものを手に入れたい人にはお買い得なモデルです。

キヤノン EOS Kiss X2

ライブビュー、ダスト除去と、最近のトレンドをまんべんなく取り入れたキヤノンらしいモデルです。手ぶれ補正はレンズ内蔵です。ただ私の個人的な好みからいうと、キヤノンのレンズはあまり好みでないので自分ではキヤノンは選びません。

ペンタックス K200D

エントリークラスで唯一防塵防滴ボディで、カメラ上部に絞りやシャッター速度などを表示する液晶パネルを持ったペンタックスらしいこだわりの詰まったモデルです。ペンタックスの弱点であったレンズラインアップも充実してきて、高速なピント合わせのできる超音波モーター内蔵レンズも登場してきました。

オリンパス E-510

昨年のモデルですが、手ぶれ補正、ライブビュー、ダスト除去機能といった最近のトレンドはしっかり押さえています。特にダスト除去機能はオリンパスが以前から手がけていたこともあり、その効果には定評があります。

オリンパスの一眼レフは一時期低迷していましたが、ここにきて十分な性能のカメラと、価格から考えるとずいぶん高性能なレンズ群、そして最近では高速なピント合わせのできる超音波モーター内蔵レンズも登場してきて注目のメーカーの一つです。

ソニー A200

ニコン D40 のライバルになる低価格モデルです。最新のモデルですから、コストの関係でライブビューは省かれましたが手ぶれ補正とダスト除去機能は搭載されています。


さて、この中でどれを買うか、ですが、無難なところではニコンかキヤノンでしょう。この二社で市場の大部分を押さえているのですから当然ですね。特に将来はプロ用高級機までステップアップする気があるのなら、この二社しか選択肢はありません。どちらがいいかは好みですが、私の好みだとニコンです。特に D40 はちょっと時代遅れになりつつありますが、その価格の安さはエントリーモデルとしては最高の魅力です。

ではそれ以外のメーカーに魅力はないかというと、それぞれに魅力があります。

ペンタックスはそのこだわりの設計です。エントリーモデルでありながら一部にワンランク上の装備を持っている K200D は、アマチュアカメラマンとして趣味の写真を撮り続けたい人にはかなりいい選択です。

オリンパスはその描写性能です。銀塩時代の設計を受け継ぐ他社と違い、レンズもボディも、レンズマウントにいたるまでデジタル専用に設計し直したオリンパスはさすがにイメージセンサーサイズの小ささが問題にならないほどの実力を持っています。もちろんニコンやキヤノンのプロ用機と比べると見劣りしますが、エントリーモデルでは破格です。

ソニーはカールツァイスレンズが使えるという魅力があります。エントリークラスのボディには不釣り合いな高価なレンズですが、将来的にカールツァイスをオートフォーカスで使いたいならソニーでしょう。そういう意味ではライカのレンズを使いたければパナソニックかオリンパスということになります。

余談ですが、カールツァイスのレンズは MF レンズであればニコン用とペンタックス用が発売されていて、旧コンタックス用レンズはマウントアダプターを介してオリンパスやキヤノンのボディに装着することができます。自分でピント合わせができるなら、そういったレンズに手を出してみるのもいいでしょう。

2 件のコメント:

ちゃめ さんのコメント...

ご無沙汰でーす。

判りやすい紹介記事、いいですね~。

ライブビューには「ピント合わせに使う」という用法があったんですね。
今度試してみよう。

>自分でピント合わせができるなら、そういったレンズに手を出してみるのもいいでしょう。

帰国した勢いで、中古品に手を出しちゃいました(笑)。
しかし、一つ手を出すと、次がほしくなりますね(笑)。
ただ、次はAFの効く現行のレンズかなぁ…。

Hit さんのコメント...

オリンパスのライブビューは任意の箇所を 10 倍まで拡大できますから三脚を使った撮影には最適です。

オリンパスの場合過去の名レンズをいろいろ使えるというのも魅力ですが、現行レンズの性能も魅力です。