2007年12月14日

What Is Kiva?

本日の朝日新聞に、私も取材を受けた Kiva の記事が掲載されました。記事のスペースは限られていますから、ここでは記事で触れられなかった Kiva について少し書いておきます。

1. 投資と寄付

Kiva は寄付ではありません。投資です。寄付は出したお金は戻ってこないけれども、それは最初からわかっていることで、リスクはありません。ところが Kiva は投資ですから、戻ってくるはずのお金が戻ってこないこともあります。それはリスクがあるということです。それだけ、責任と自主性が求められるということで、自分の行動に責任の持てる自主的な人に向いたシステムです。

2. リスクとリターン

リスクがあればリターンがあります。 Kiva の場合には金銭的リスクはありますが、金銭的リターンはありません。戻ってくるのは元本だけです。ではリターンは何かというと、それはいいことをしたという満足感なのです。それに加えて、自分の判断は間違っていなかったという充足感。つまり心の充実ですね。

それは寄付も同じことで、人々は寄付という行為に対していいことをしたという満足感を求めている部分があります。その気持ちは自己満足に過ぎないのですが、その自己満足が他人にとってプラスになるならば、それでいいのです。

純粋に困っている人を助ける、恵まれない人を助けるといっても、自分を犠牲にしてまでそういうことができる人は稀です。普通の人は、まず自分が満足してから、それから他人のことに目を向ける余裕が出てくるものです。下心があっても、それが誰の迷惑にもならず、かえって人のためになるならば、それでいいではありませんか。

3. 効果の持続

Kiva は融資ですから、返済があります。返ってきた資金は、別の人に融資することができます。最初の小額の投資が、次々と効果を生んでいくというのは、小額の寄付では実現できない効果です。お金の返ってこない寄付でそこまでの効果を生むには、長期間、大量の資金を投入し続ける必要があります。もちろんそれによって実現する効果は Kiva の小額の投資の比ではないのですが、成功するには持続と忍耐、そして資金力が必要です。

今回は、先日再開したポッドキャストでも少し Kiva について話しています。文字と音声の両方で表現してみると、同じ目的でも手段によってずいぶん違うものになるということがわかります。ポッドキャストは技術的な部分でブログよりも手間がかかりますが、表現手法としては文章よりも手軽です。

ポッドキャスト :http://okano.vox.com/library/post/2007-12-14.html
Kiva: http://www.kiva.org/

2 件のコメント:

kuroyagi さんのコメント...

記事、拝見しました。
かなりのスペースを割いての取り上げ方でしたね。分かりやすい内容でしたし、顔写真もナイスでした。

Hit さんのコメント...

kuroyagi さん、ありがとうございます。
わざわざトーゴまで取材に行っての記事ですから、取材チームも気合が入っていますね。