2007年10月28日

Gmail's Ambition

IMAP をサポートして web メールのみならず、ローカルクライアントでも場所を選ばず使えるようになった Gmail ですが、広告の入らないローカルクライアントのサポートを強化することによっていったいどんなメリットが Google にあるのでしょうか。

私はこれは Google が世の中のすべてのメールを見るための重要なステップだと考えています。

Google は、 Gmail のサーバーを通るメールに関しては解析することができますが、それ以外のメールをのぞき見ることはできません。だからこそ、他の POP サーバーのメールを Gmail に取り込んだり、他のメールアドレスを使って Gmail のサーバーからメールを送信できるようにしたりしてきたわけです。

これによって、ユーザーが Gmail を使っている限り、すべてのメールを収集することができるようになりました。ところが、ユーザーが過去にローカルディスクにため込んだメールには手が出せなかったのです。

もちろん、 Gmail ではなく Google デスクトップを使うことによってデータを収集することはできますが、手段は多いに越したことはありません。今回の Gmail の IMAP サポートによって、ユーザーの過去のメールも Gmail のサーバーにアップロードできるようになったのです。

これによって Google が直接利益を得ることはありませんし、プライバシーポリシーが守られている限りユーザーが不利益を被ることもありません。しかし、 Google の目的は、「世界中の情報を収集する」ことだということを思い出せば、なぜ Gmail が一見儲けにならない IMAP のサポートを開始したかは明白です。

Google の手元にさらに情報が集まってくるようになりました。これによってさらに検索が便利になったと見るか、プライバシーに対する重大な脅威だと見るかは、使い方次第です。

0 件のコメント: