2007年6月8日

The Best-Buy Of D-SLR

最近では各社のデジタル一眼レフも出揃い、性能も価格もこなれてきてそろそろデジタル一眼レフを、と思っている人も多いのではないでしょうか。そこで少しエントリークラスの一眼レフについて、どこのメーカーが良いのか考察してみましょう。もちろん、目的によって向いているカメラが変わってきますから、これが一番、というのはありません。

予算に限りがなければキヤノンやニコンのトップモデルに超高級レンズを組み合わせるのが一番ですが、庶民が気軽に買える価格ではありません。そこでこのエントリでは各社のエントリークラスの一眼レフを比較します。

1. 安さ一番

ニコン D40 はボディ単体でもレンズキットでも現行機種としては一番安価な一眼レフです。とにかく安く一眼レフを手に入れたいのなら D40 が一番です。安くても立派な一眼レフ、コンパクトカメラとは次元の違う表現力があります。

しかし安いからにはどこかにコストダウンの犠牲になった点があるはずです。 D40 の場合、それは過去のレンズ資産との互換性です。 D40 では従来のボディ内モーターで駆動する AF レンズではオートフォーカスが使えません。また CPU を内蔵していない過去のレンズではオートフォーカスはもちろん自動露出も使えません。もちろん、レンズキットに付属しているレンズは問題なく使えますし、今後発売されるであろうレンズはほとんどが使えるはずですから心配には及びません。

ボディは D40 だけでレンズを追加してステップアップしていこうと考えると不満が出てきます。ステップアップするならそのときには上のクラスのボディを購入した方がよさそうです。あまりステップアップする気がないのならこれで十分ともいえます。既に上のクラスのニコン製一眼レフを持っているならサブカメラとして気軽に使えるという点でもおすすめです。

2. 最強の入門機

キヤノン EOS-Kiss Digital X は、現時点では最強の入門機です。ニコン D40 に比べると高価なのですが、その分全てのスペックが上回っています。初期投資が嵩む分、ステップアップしていくときの追加投資が少なくてすむので、今後のカメラの使い方によっては EOS-Kiss Digital X の方がお買い得な場合もあります。

ただし、レンズキットに付属しているレンズは同社の上のクラスのレンズに比べて見劣りします。オートフォーカスでのピント合わせ後にシームレスにマニュアルフォーカスに切り替えることができる機能は安価なレンズには搭載されていません。また、安価なレンズではボケが少しうるさいのが難点ですね。そのかわり、同社の豊富なレンズラインアップが全て使えるのは EOS-Kiss Digital X の利点です。純正品ではないのですが、各種マウントアダプターを装着することによってマニュアルフォーカス時代の各社の古いレンズを利用できるのもまた一つの利点です。

本当にとことんまでステップアップしていくともっといいボディが欲しくなりますが、かなり長い期間このボディだけで使えるという点では D40 よりもコストパフォーマンスが高いのかもしれません。

3. ベストバランス

オリンパス E-410 は EOS-Kiss Digital X ほどハイスペック指向ではありませんが、必要充分なスペックを備えている上に、レンズキットに付属のレンズも上質なものがついていてバランスとしては上記 2 機種よりも上です。

E-410 のレンズキットに付属しているレンズはキヤノンと違いオートフォーカス後にシームレスにマニュアルフォーカスに移行できますし、前玉不回転、インナーフォーカス等上級機種並みのスペックを備えています。レンズキットを購入して一番最後まで不満が出ないのは E-410 でしょう。

ただし、オリンパスはキヤノンに比べてレンズラインアップが弱いという欠点があります。それを補うには、各種マウントアダプターを装着して古いマニュアルフォーカスレンズを利用するしかありません。 EOS-Kiss Digigal X でも同様に古いマニュアルフォーカスレンズを利用することができますが、 E-410 の場合にはライブビュー機能を利用して画面上の任意の場所を 10 倍まで拡大してピント合わせをすることができますから、マクロ撮影など三脚を利用した撮影でより精密なピント合わせが要求されるときには非常に便利です。

まとめ

とにかく今の出費を安く抑えたい人には高級コンパクトデジカメ並みの価格にまで下がってきた D40 がおすすめですが、初期投資を少し余分にしても一眼レフの世界を堪能したいという人には E-410 をおすすめします。また、さらに予算があるなら、 EOS-Kiss Digital X を、レンズキットではなくボディ単体で購入して、高級レンズとセットで使うのがいいでしょう。

Nikon デジタル一眼レフカメラ D40 レンズキット ブラック D40BLK
OLYMPUS デジタル一眼レフカメラ E-410 レンズキット ED14-42mm F3.5-5.6 付
Canon デジタル一眼レフカメラ EOS Kiss デジタル X ボディ本体 ブラック KISSDXB-BODY
Canon EF-S 17-85mm F4-5.6 IS USM APS-Cデジタル一眼用 (IMAGE STABILIZER付き)

2 件のコメント:

ちゃめ さんのコメント...

 Hit さんらしい判り易い比較レポートですね。
 参考にさせていただきまーす。
 有難うございまーす。 :)

Hit さんのコメント...

今後どれだけレンズを増やしていくか、あるいは増やさないのかによってどのカメラがいいのかは決まってくるような気がします。レンズキットや W ズームキットを買ってそれで終わりなら D40 、いずれは高級レンズを、と考えているのなら EOS-Kiss Digital X 、中古のマニュアルフォーカスレンズを楽しみたいなら E-410 ですね。一度明るいレンズの力を知ってしまうと暗いキットレンズでは満足できなるなる可能性が高いので、ニコン党でなければ AF-S レンズが揃うまでは D40 はやめておいた方がいいかもしれません。

ハイエンドとエントリークラスが強くて中間が弱いキヤノン、ハイエンドとハイアマチュア向けが強くてエントリークラスが弱いニコン、中間クラスのこだわりの機種を作るオリンパスといったかつての図式が再現されています。